幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
貴方がいない世界は、真っ暗だ。
光なんてない。


あるのは荊の道。






「頼む…。生きてくれ…。」







そんな世界で、生きろと言うんですか?










「……それに、おま、えは、一人じゃない」

「…………え?」




小野寺は、目を大きく見開く。



そこには――









斎藤、

藤堂、

原田、

永倉、

近藤、





その他大勢の、新撰組の面々がいた。










「一人じゃない。お前は、独りじゃない」


もう、お前にはたくさんの仲間がいるじゃないか。




土方は小野寺の頭を撫でた。






「みん、な…?」


「小野寺ちゃん!」





藤堂が、笑った。



「小野寺」

斎藤が、微笑んだ。



「小野寺ちゃん」

原田が、はにかんだ。



「おーのでらちゃん!」

永倉が、手を振った。




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