幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
凜とした声が響く。


「…………あ、あぁ…?」

「もし逆らうなら、」




女性は、人差し指を男性のおでこに押し当てた。



「…バーン」

「………………は?」



そして、あどけない笑顔を見せる。



「……ですよ?」







――――――
―――



女性は彼らと別れた後、近くの小川を訪れた。


「………ふう」



水面に浮かぶ自分の顔。

「……駄目だなあ、私…」





小野寺姫は、ゆっくりと目をつぶった。
















時代は、明治時代。

服装や持ち物が少しずつ変わってきた。



小野寺はあれから新政府の一員となり、新しい国家体制を模索していた。




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