幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「じゃ、行こうか」


沖田は右手を差し出した。






「美味しいっ!!」


着物を買いに来た筈なのだが、何故か二人は甘味処にいた。



「みたらし団子がこんなに美味しいものだったとは…」

団子を頬張る小野寺。


沖田はそれを、優しい眼で見つめていた。



「平成には団子はないの?」

「うーん…。あることにはあるが、あまり食べることはないかな。甘味処とかないし」

「うそっ!!僕平成に生まれなくて良かった!」

「甘味処というか…カフェとかはあるがな」

「…かふぇ?」

「主に洋菓子を売っている場所だ」


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