幕末トリップガール~陰陽少女と新撰組~
「手を出す………だ?」


「はい」


沖田は真っ直ぐ土方を見つめる。

「……まだ島原には行っているんですか?」

島原。
土方はそこで遊女と夜を明かすことも少なくなかった。


「……永倉たちに誘われてたまに…な」


「小野寺ちゃんは知っているんですか?」


「なんであいつなんだ」


「僕が気になるからですよ」



……………え?



土方は目を丸くする。



「お前が女を気にするだと?」

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