WHITEMOON~あやかしの神様~
黒地に銀色のスパンコールが眩いステージ衣装。



俺たちは男子トイレの個室に一緒に入った。


康人の背中を壁に押し付けて、俺はヤツの首筋に顔を埋め込んだ。



「知弥…もう少し…首筋の付け根辺りにしてくれ」


「あ…わかった」


「疲れが溜まって…回復力が落ちてる…多分、今から付けられる噛み痕は消せない…」



「・・・事務所に言って…休みを貰え」


「それは無理な話…」


「・・・無理でもいいから、もっと俺のそばに居てくれ」


「知…弥!?」





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