WHITEMOON~あやかしの神様~
「…ちゃんと命は残してやってたぞ!!しかし、どこまで持つか…わからないが…」


皇はその場で刃を振り下ろした。



「!!?」



すると、足元から巨大な氷の水晶が現れ、俺の行く手を阻む。



「くそっ!!」


俺は突然、現れた水晶に躰を撥ね飛ばされた。



皇は天狗のように黒い翼を背に生やし、宙から俺に斬りかかって来た。



俺は咄嗟に双剣でヤツの刃を受け止める。



凄まじい力がぶつかり合い。


激しい攻防はそのまま地面を削り込み、道を作る。



そして、俺は背中を大樹にぶつけた。


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