WHITEMOON~あやかしの神様~
* * *


「荷物はこれだけですか?亜希緒様」


「あ、はい」


速水さんのお付は元はアイドルユニット『OZ』のレーアだった。
芸能界引退して、何してるのか思ってたら、速水さんの元に居たんだ。



小柄で童顔の可愛い顔立ちは昔と変わらない。


「レーアさんって、芸能界には未練ないんですか?」


「え、あ…今は…亜希緒様と悠樹様を守護するのが俺の役目です。何かとあなた様ふたりは妖たちから狙われていますから」



「えっ!?」


亜希緒さんがどうして?妖に狙われるワケ?



「記憶を失ったのは本当なんですね…でも、俺が芸能人だったコトを知ってるのはどうしてですか?」



「それは・・・」




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