WHITEMOON~あやかしの神様~
「それは俺に対しての嫌味か?千早」


「そんなコトはございませんよ…知弥様…」


知弥は好き嫌いが激しいから…千早さんも献立作りには苦労しているらしい。


「ところで、どこ行くの?」


「知り合いの質屋に呼ばれた…急を要する仕事らしい」


「質屋?陰陽庁の仕事じゃないないんだ」


「まぁな。依頼されれば、どこからでも俺は仕事を引き受ける」


「そうなんだ…」


「お前もにも早く一人前の『妃女神』のなってもらいたいからな」


「はい」

私は陰陽師・安倍晴明の直系血族。

知弥も同じ陰陽師だけど、独特の封術から討魔師と呼ばれた血筋。

私たちは日々、妖退治(!?)に奔走していた。

< 4 / 202 >

この作品をシェア

pagetop