WHITEMOON~あやかしの神様~
速水さんは立ち上がって、私を背に隠した。
「ハーフだと侮っていたが、まさか…翼まで付いてるとは」
「無理を承知でお願いし上がりました…」
乱暴の粗暴とは一転、千早さんは速水さんに跪く。
「・・・俺が『冥府の神』だと信じられないようだな…」
私の目の前で芳樹さんは『冥府の神』の姿へと変えた。元の姿と同じ黒髪に紅い瞳だけど。いっそ、髪は闇に溶け込むような漆黒の色艶を纏う。紅の瞳は氷のような冷ややかな眼光に変化。
黒いマントを華麗に翻した。その際見えた中の服も黒で襟と袖には銀の糸の縁取りが施されていた。
黒一色に染まった出で立ち。
黒いブーツの踵をかき鳴らして、『冥府の神』として堂々とした威厳を見せた。
「俺の名は『冥府の神』カイザーだ」
カイザー…それが神の名前だった。
「ハーフだと侮っていたが、まさか…翼まで付いてるとは」
「無理を承知でお願いし上がりました…」
乱暴の粗暴とは一転、千早さんは速水さんに跪く。
「・・・俺が『冥府の神』だと信じられないようだな…」
私の目の前で芳樹さんは『冥府の神』の姿へと変えた。元の姿と同じ黒髪に紅い瞳だけど。いっそ、髪は闇に溶け込むような漆黒の色艶を纏う。紅の瞳は氷のような冷ややかな眼光に変化。
黒いマントを華麗に翻した。その際見えた中の服も黒で襟と袖には銀の糸の縁取りが施されていた。
黒一色に染まった出で立ち。
黒いブーツの踵をかき鳴らして、『冥府の神』として堂々とした威厳を見せた。
「俺の名は『冥府の神』カイザーだ」
カイザー…それが神の名前だった。