WHITEMOON~あやかしの神様~
「『紅鬼』の力を使っても俺には勝てないな…知弥」



「・・・」


俺と同じようにいやそれ以上に動いてるのに、余裕の表情。


『紅月』の力は滋弥と二人で完全体。


「これが本当の神の力だ!!」


智成様の持つ龍刀が銀色の光を纏う。


俺の持っていた『白陽刀』の刃が折れた。

プツンと糸のように今まで、張り詰めていた気が途切れた。


途切れた糸先を智成様は見逃さなかった。

「!!?」


水が生き物のように動き、俺の足元から這うように上がっていく。


そして、全身を締め付けた。



「クッ…ううっ・・・」




俺の躰に龍の化身が蜷局を巻く。


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