WHITEMOON~あやかしの神様~
「長きに渡り天界は…神不在の世界となった。天使たちが守護して来たのだが、我々天上神を失い、大半の神々が神力を失い妖となった。言わば、天使たちよりも低い力となり、下界に落ちてしまった」
「・・・」
「天界再建向けて動いるのだが…天使と妖の間には軋轢があって…」
「智成様から大体の話は訊いた…」
「そうか」
時神様はフラリと中庭に出ていった。俺も時神様の後を追い掛ける。
円形の噴水の縁に座り込んだ。
水を見ると思い出す智成様のお姿。
「俺も時の力を覚醒させて未だ…この力は嫌いだ…見たくもない未来が見えてしまうからな…」
「しかし、それは…」
「俺の代わりになれる者はいない」
時神様は噴水の中を見つめる。
伏し目がちの瞳に長い睫毛の影を落とす。人を魅了するオーラが眩い。もし、俺が女ならひと目で虜になる。
「・・・」
「天界再建向けて動いるのだが…天使と妖の間には軋轢があって…」
「智成様から大体の話は訊いた…」
「そうか」
時神様はフラリと中庭に出ていった。俺も時神様の後を追い掛ける。
円形の噴水の縁に座り込んだ。
水を見ると思い出す智成様のお姿。
「俺も時の力を覚醒させて未だ…この力は嫌いだ…見たくもない未来が見えてしまうからな…」
「しかし、それは…」
「俺の代わりになれる者はいない」
時神様は噴水の中を見つめる。
伏し目がちの瞳に長い睫毛の影を落とす。人を魅了するオーラが眩い。もし、俺が女ならひと目で虜になる。