WHITEMOON~あやかしの神様~
「・・・」


「俺の力で結界を張ってるが…死霊たちが生きる者の匂いを嗅ぎ付けて出てきたようだ」



「えっ!?」


やっぱり、生きている私たちは冥界にとどまっていけない存在!?



「君は城の奥に行きなさい!」
速水さんは語気が強くなる。



「はい・・・」

私はそそくさに、自分の寝室に入った。



「花奏様…」



「!?」


私の寝室に千早さんの姿…



「あなたにお話があります・・・」



私に話?


「花奏様は知弥様の妻ですが…あなたに相応しい相手は迦楼羅様です」



「千早さん!?」
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