WHITEMOON~あやかしの神様~
「わかりました」
私はレーアの指示に素直に従った。



最上階の冥界を隅々まで見渡せる場所が速水さんの寝室。



重厚な鉄製のアーチ型の扉。



「お連れしました…芳樹様」



「下がっていいぞ。レーア」



「はい」



私と速水さんは再び、ふたりっきりになった。


人に戻り、親しみのある姿。



「奥の部屋にはベットがある。君も人妻だ。君も俺がこれから、何をするのか?わかってるだろ?」



私の鼓動は壊れるくらい鐘を打ち鳴らす。



「そう、言われても…速水さんには亜希緒さんが・・・」


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