WHITEMOON~あやかしの神様~
「ここで私…寝ていいんですか?」
速水さんは仲良く並んだ枕を一つ、脇に抱えた。
「ああ…じゃあ~お休み」
「・・・」
本当に速水さんは踵を返して、寝室から出ていった。
私は布団を捲って、深く潜り込む。
頭上の天井を見ると、天使たちが輝く光の輪の中に立ち上っていく姿の絵が描かれていた。
ここは冥界。天使の目指す先は天国…
死した魂が行き着く先だから、ある意味、冥界は天国だけど。見た目は地獄に近い。
冥府の神に寵愛される亜希緒さん。神の愛は綿密な細工を施され、深く強く、壮絶な残酷さを秘めていた。
速水さんは仲良く並んだ枕を一つ、脇に抱えた。
「ああ…じゃあ~お休み」
「・・・」
本当に速水さんは踵を返して、寝室から出ていった。
私は布団を捲って、深く潜り込む。
頭上の天井を見ると、天使たちが輝く光の輪の中に立ち上っていく姿の絵が描かれていた。
ここは冥界。天使の目指す先は天国…
死した魂が行き着く先だから、ある意味、冥界は天国だけど。見た目は地獄に近い。
冥府の神に寵愛される亜希緒さん。神の愛は綿密な細工を施され、深く強く、壮絶な残酷さを秘めていた。