双子総長
「杏!杏!」

お母さんが私の名前を叫んでいた。


「なに?」

「迅が女の子と楽しそうに歩いてた」


あ!糸音ちゃんね!


「彼女だからでしょ?」

「そうだと思うけど…笑ってたよ!」

「人間だもん」


お母さんは不思議そうだった。


「大虎も見たよね?あの迅を!」

「あぁキモかった」

おいおい!
お父さん…息子にキモいって…


「迅、変わったな」

「大虎もそう思う?変よね…迅」


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