幸せになろう
だが、天上界はそれでも、人々に幸せを与え続けた。
 以前、天使と契約していた、考古学者が天上界に行き、巨大樹を調べた。
人間界の植物が、異世界で進化し、5000年も生き続けていたことに彼は驚いた。
ではなぜ、異世界に巨大樹の種は飛ばされたのか?
今から5000年前に何か大きな力によってこの地に運ばれてきたとしか考えられない、彼はそう思った。
天使がまだ生まれていない時代、現代の科学技術をもってしてもこの地に来ることは出来ない。
彼は、天上界の歴史を調べた。人間界とのつながりについても過去にさかのぼって調べた。
その結果、どうやらマイナスエネルギーの暴走以外に考えられないことが分かった。
皮肉にも、人間界の争いが、憎悪から負の思いを発生させ、それがマイナスエネルギーとなり暴走、天上界を誕生させたのだった。


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