幸せになろう
第9話 マイナスエネルギー
天上界契約管理室、ジェシー・クリスタルが、黙々と業務をこなしている。
宮原慎一の契約状態を確認していたジェシーは、ある異変に気づいた。
「こっこれは……」
天上界幹部会に、ジェシーは急いで報告をする。
「大変な事になっています。宮原慎一の精神状態にある異変が生じた模様です」
「また、宮原君に何かあったのですか?」
「実は……」
「えー、マイナスエネルギー?」
幹部1は青ざめた。
「それは、まずい事になりました。今すぐ人間界に飛んで浄化しなさい」
幹部2はジェシーに浄化を命じた。
「はっ」
ジェシーは、直ちに人間界に飛んだ。
人間界宮原慎一宅、
突然やって来たジェシー。
「宮原慎一、今日は、お前に重要な話があって来た。エレーナ、お前も聞け。
天上界の契約管理システムで、お前の精神状態の異変に気づいた。
契約管理システムは、不正行為だけではなく、契約者の精神状態まで分析出来る。
慎一、お前の中に重大な異変が生じている。今は自覚症状はないかもしれんがな」
ジェシーは慎一を指さしながら言う。
「どういうことだ?」
「お前の中に、巨大なマイナスエネルギーが存在することが確認された。
お前は今まで、さんざん不幸な目に遭って来ただろう?」
ジェシーは、慎一の過去を問いただす。
「確かに俺は子供の頃から不幸続きだった。
いじめにも遭ったし、両親との対立、大切な人達の死、他にもいろいろ。でもそれが何か?」
「お前は、今まで不幸な目に遭うたびに、負の想いを発してきた。
それがマイナスエネルギーを生みだし、長年に渡りお前自身の中に蓄積されて巨大化していった。
お前のマイナスエネルギーは、極めて危険な状態にある。
このまま放置しておけば、お前自身の中で抑え切れなくなったマイナスエネルギーは、
いずれ暴走する危険性がある。
マイナスエネルギーは、一度暴走しだすと、人間界も天上界も飲み尽くすまで暴れまくるであろう。
そうなったら、手のつけようがない」
慎一は愕然とした。
「俺の中にそんなものがあるなんて……なあ、うそだろ?」
ジェシーは首を縦には振らなかった。
「だが、今ならまだ間に合う。
そのためには、お前の中のマイナスエネルギーを浄化、つまり消滅させることだ。
私は、お前を浄化しに来た」
「それって危険はないですか? 慎一さんは怪我をしませんか?」
エレーナが心配する。
宮原慎一の契約状態を確認していたジェシーは、ある異変に気づいた。
「こっこれは……」
天上界幹部会に、ジェシーは急いで報告をする。
「大変な事になっています。宮原慎一の精神状態にある異変が生じた模様です」
「また、宮原君に何かあったのですか?」
「実は……」
「えー、マイナスエネルギー?」
幹部1は青ざめた。
「それは、まずい事になりました。今すぐ人間界に飛んで浄化しなさい」
幹部2はジェシーに浄化を命じた。
「はっ」
ジェシーは、直ちに人間界に飛んだ。
人間界宮原慎一宅、
突然やって来たジェシー。
「宮原慎一、今日は、お前に重要な話があって来た。エレーナ、お前も聞け。
天上界の契約管理システムで、お前の精神状態の異変に気づいた。
契約管理システムは、不正行為だけではなく、契約者の精神状態まで分析出来る。
慎一、お前の中に重大な異変が生じている。今は自覚症状はないかもしれんがな」
ジェシーは慎一を指さしながら言う。
「どういうことだ?」
「お前の中に、巨大なマイナスエネルギーが存在することが確認された。
お前は今まで、さんざん不幸な目に遭って来ただろう?」
ジェシーは、慎一の過去を問いただす。
「確かに俺は子供の頃から不幸続きだった。
いじめにも遭ったし、両親との対立、大切な人達の死、他にもいろいろ。でもそれが何か?」
「お前は、今まで不幸な目に遭うたびに、負の想いを発してきた。
それがマイナスエネルギーを生みだし、長年に渡りお前自身の中に蓄積されて巨大化していった。
お前のマイナスエネルギーは、極めて危険な状態にある。
このまま放置しておけば、お前自身の中で抑え切れなくなったマイナスエネルギーは、
いずれ暴走する危険性がある。
マイナスエネルギーは、一度暴走しだすと、人間界も天上界も飲み尽くすまで暴れまくるであろう。
そうなったら、手のつけようがない」
慎一は愕然とした。
「俺の中にそんなものがあるなんて……なあ、うそだろ?」
ジェシーは首を縦には振らなかった。
「だが、今ならまだ間に合う。
そのためには、お前の中のマイナスエネルギーを浄化、つまり消滅させることだ。
私は、お前を浄化しに来た」
「それって危険はないですか? 慎一さんは怪我をしませんか?」
エレーナが心配する。