夏の月夜と狐のいろ。
▼はじまりと出会い
プロローグ
暗い暗い、牢屋の中で青い目がひかる。
その瞳には、千里の景色がうつった。
けれどそのその瞳は、そこから出られない。
とじこめられて、出られない。
その瞳は泣いた。
また昔のように、あの人と、あの森で―・・・・
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