Break at heart.





 晴瑠が、あたしを連れてきた意味がわからないけれど───


「きっと嫌にならないよ」


 まるで晴瑠から離れたくない、みたいな言い方をした。根拠も何もないのにね。


 そしたら晴瑠は笑顔に戻って


「良かった、いい子だ」


 なんて言って、あたしの頭を撫でた。





「部屋に入ってもいいか?」


 晴瑠はそれでも、根拠のない『きっと嫌にならないよ』を疑うように、確認してきたので、笑顔で大きくうなづいてあげた。



< 14 / 15 >

この作品をシェア

pagetop