Break at heart.






「はあ…」



 もういっか。夏休み入るしね。
 あんなクソブスの顔見ないで済むんだから。



 繁華街のお気に入りの喫茶店 花ミズキに一人で入って、お母さんになんて言おうか悩んでたら、



「ルイちゃん」


 声をかけてくる男がいた。


「晴瑠」


 男は、あたしがこの店に来ると いつも居る男だった。




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