蛍色
「母さん!蛍と相談したんだけど、母さんも俺らと一緒に暮らさない?」


「まぁ!いいの?」


「うん!決まりだね!!」


子犬のようにハシャいでいる恋。


私の気持ちも知らないで。




「蛍さん、これからよろしくお願いしますね」


急に、義母さんが現れて笑顔でそう言った。


笑顔が怖い。


「こ、こちらこそ。」


私は作り笑いで答えるのが精一杯だった。


「母さん、蛍は料理も上手だから母さんもきっと気に入るよ。」


「楽しみだわ~」


「特に抹茶プリンが美味いだよね。」




やめて!


私の料理を褒めないで……


あの人が怖い……



また、恋がいなくなったら私のことをいじめるじゃないかと不安でたまらない……。



私の日常はこうして崩れた。
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