蛍色
私が家についた頃にはすでに恋は帰宅していた。


「お帰り!蛍!」


リビングのソファに座ってテレビを見ていた恋が私の方を見て言った。



「ただいま」



「どこ行ってたの?」


「コンビニだよ」



「何買ってきたのさ?」



「抹茶オレ♪」



「あーーーーーっ!ズルい!俺にもくれっ!」



まるで子供のようにジャンプしてだだをこねる



「ダ~メ!これは良いことをした私のご褒美なんだから!」


「????」



恋の頭はハテナでいっぱいだった。



クスッと笑ってから私は抹茶オレを冷蔵庫にしまった。


「お義母さんは?」


「ああ、もう寝たよ」



「そう……」


少し安心した。


「あのさ、」



恋が急に話を切り出してきた
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