蛍色
「何?」


「最近さ何かあった?」



「……えっ?」


「いや、あまり元気じゃねーみてーだから。」



「そんなこと……」




―――――ないよ。




って言えたらどんなにいいか。



確かに私は今決して幸せとは言えない生活だ


でも、あなたが…恋が幸せでいてくれるならそれでいい。



そして私といてくれるならそれでいいの。




そう思っているはずなのに



言えない。



――――何で?



「蛍?」



恋の声でハッと我にかえった



「どうした?」




「ううん、何でもない。だから大丈夫だよ」



「そっか…」



「あっ、私もう寝るね?」



「あ、ああ。おやすみ!」



「おやすみなさい!」


私は足早に寝室に向かった
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