蛍色
時が過ぎるのは早いもので、


ついに今日、恋の母がくる日……。


「蛍?大丈夫か?顔色悪いぞっ」



「うん、へーき。」



「そっか。なら良いけど。」



「ありがと。」



恋は優しいんだから///



ピンポーン…


インターホンが鳴り響いた。



ついに来てしまった。



「母さん、久しぶり!」



「恋!元気にしてた??」


「うん!!」


「そう。……あら、蛍さんごきげんよう。」


―――っ!


義母の視線が鋭く突き刺さる。



「こ、こんにちはお義母さん……」



「まぁ、ゆっくりしてってよ母さん!」



「ええ、そうするわ。」



「お茶……いれてきますね…。」



私はとにかくこの場を去りたかった。



「ハァ……」


早く帰ってくれないかな。
そんな事を思いつつ、リビングへ向かった。
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