蛍色
思わずふっと笑ってしまった
それから俺はお昼に誘った。
注文の品がくるまで俺たちは話をした。
「そういえば、ゴーヤくんには彼女とかいないの?」
この質問はキツかったな……
いるわけないじゃないですか…。
ずっと勉強ばかりしてきたんですから。
けど、あなたの興味津々な眼差しを見て笑ってしまった。
「初恋もまだ…って言ったら変ですか?」
嘘。
本当はしてる。
「えっ!!ウソ!」
嘘ですよ。
「本当ですよ」
嘘です。
「カッコいいのに?」
「ありがとうございます。それに、俺如月大学に入るために勉強ばかりしてましたから」
「そっか…でもきっと良い人見つかるよ!」
「……そうですね。」
本当に、そうですね…。
俺はあなたに出会ってしまった。
そしてあなたに恋をしてしまった。
でも、きっと俺はこの想いを伝える事はない。
できない。
俺は見てしまった。
あなたの指に結婚指輪があること。
それから俺はお昼に誘った。
注文の品がくるまで俺たちは話をした。
「そういえば、ゴーヤくんには彼女とかいないの?」
この質問はキツかったな……
いるわけないじゃないですか…。
ずっと勉強ばかりしてきたんですから。
けど、あなたの興味津々な眼差しを見て笑ってしまった。
「初恋もまだ…って言ったら変ですか?」
嘘。
本当はしてる。
「えっ!!ウソ!」
嘘ですよ。
「本当ですよ」
嘘です。
「カッコいいのに?」
「ありがとうございます。それに、俺如月大学に入るために勉強ばかりしてましたから」
「そっか…でもきっと良い人見つかるよ!」
「……そうですね。」
本当に、そうですね…。
俺はあなたに出会ってしまった。
そしてあなたに恋をしてしまった。
でも、きっと俺はこの想いを伝える事はない。
できない。
俺は見てしまった。
あなたの指に結婚指輪があること。