蛍色
Page.7 初めての想い
講堂につくと今までよりも沢山人がいた


入った途端にキャーキャーうるさくなった


「何この人数……?」

しかも女ばかり


って入学したばかりのころみたいだった


「女子大から来た人達ってみんなこの学部なのかな?」


奏がいった


「んなわけねぇだろ!各学部の代表なんだから、自分の学部受けるに決まってんだろ?」


「そうだけどさ、じゃどうやってこの人数の説明するのさ」


うっそりゃそうだ……


正論だわ


「とにかく座ろ?」


「……ああ」


なんかすっげー見られてんだけど


視線の先に目をやると


女子が一斉にケータイで俺らを撮りだした


「奏、もしかしてここの女子達ってみんな俺ら目当て?」


俺の顔をじっと見てから


「かもね」


っと答えた


あちらこちらから


こっち向いて~!


とか


あたし、カメラ目線撮った!


とか


俺らは来日したハリウッド俳優じゃねぇんだけど!!


授業が始まっても集中できなかった。
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