蛍色
「ふぅ…」


やっと夕食が終わり、ひと息ついた。


今、義母はお風呂に行っているのだ。


「早く帰らないかなぁ…。」


誰もいないリビングにボソッと言う。


恋は本当にいい人。結婚できて本当に良かったと思う。

ただ、一つの欠点を除いては。


“マザコン”


母を嫌えってことじゃなく限度を知って欲しい。


私より母なんじゃないかと思う。


義母の旦那はエリートで結構海外出張が多く、あまり家にいなかったそうだ。


だからつい、息子を可愛がってしまうし母を好きになってしまう。


それは分かるけど、何故私のことを嫌うのかな。


「お義母さん…遅いな…」


あれから30分は経っている。


何かあったんだろうか?


私はお風呂場に行ってみることにした。
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