BLOOD・CONTRACT
一体何が起きただろう。
奏都のたった2つの単語で吾斬は眠るように落ちた。
1時間もすると吾斬は目を覚ました。
「くっそ…あの女…言霊使いやがって…」
「私がいなかったら記憶消されてたわよ」
彼の隣に立つ金髪の女、クロエ・ルーシュバー。
「あれじゃ喰おうにも喰えないわね。まさか術師なんて…とんでもない奴生贄に送り込んだものだわ…」
「くっ…あと少しだったのに…」
吾斬はこれまでにない怒りを見せる。
「ウサギを取り損ねた狼ね(笑)でも術師も大勢で集れば太刀打ちできない」
「俺は…あの女を1人締めしたいんだ…誰にもやらねー」
「あら、心が狭い男…」