BLOOD・CONTRACT
「夏休みという長期にわたる休みを…ー」
校長の長い話が続いている。
体育館に全校生徒が集まっている。
「話長いんだね」
「うん。ここも長いの。前の学校も長かった?」
「うん、どこも一緒だね」
ついにこの時が来たのだ。
今日から夏休み。
家族に会える、旅行に行くなど楽しみに心を躍らせながら皆校長の話を聞いていることだろう。
だが、奏都は違うのだ。
窓から差し込む暑い日差しがまぶしい。