BLOOD・CONTRACT

チャイムが鳴り終わった瞬間、吾斬とゆう隣の男子はまた話しかけてきた。
「よかったら放課後、理科準に来ない?まあ強制だけど」
そう言って去っていった。
『よかったらって…使い方違うよ…』
1人で呆然としていると壱子が来た。
「吾斬君には気をつけなよー」
『?』
嫌そうな顔を作りながら話し始める。
「吾斬ルアンってゆうんだけど」
『?ハーフなの?』
「そう、父親が日本人で母親がイギリス人なの」
『へー』
「ハーフかしらないけど、スキンシップがすごい激しくてさ、女遊びも酷いって噂もあるし、学校内でヤってるとか…あんまり近づかない方がいい人の1人!」
『うわっ…』
一瞬にしてひいてしまった。
「でも、絶対彼女つくんないの!女はめんどくさいとか言って!女は性欲処理機でしかないって言ってるんだって…ひどいでしょ?」
あの可愛らしい笑顔からその考えが発せられてると思うと好感度がかなり減っていく。もはや0で相応しい。
「初日から目つけられるとか…どんまい奏都ちゃん!」
(え!それだけ!)
満面な笑顔で言ってくる。
『さっき理科準に来いとか言われたんだけど、それって…』
「セックス」
(やっぱりそうなんですね…)
奏都は壱子の言葉に理科準備室には絶対に行かないとそして吾斬ルアンに話しかけられても無視しようと自分の中の神様に誓った。






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