あなたが好きなんですけど!
「ま、間に合った…」
ハァハァと息をきらしながらもなんとかクラスまでたどり着いた。
クラスのほとんどの人が来ていて、あとは先生が来るのを待っている。
「詩姫おはよー。今日はギリギリじゃん。……大丈夫?」
そう聞いてくるのは私の親友である、間宮千夏(マミヤチカ)。
「ハァハァ……」
普段運動をしない私は門からクラスまで走るだけで、かなり息切れをしてしまう。
……しゃべれない………
「まぁとにかく落ち着いて。まだ先生来ないし」
そう言うと千夏は飲み物をくれた。
「…っぷは!あ、ありがと…」