猫と宝石トリロジー①サファイアの真実

「美桜、大好きだ」

「あっ……」

うしろに押し倒されて、瞳を見ながら彼の親指が下着のレースの上から胸の頂を固くする。

時間をかけて楽しんでからそれは剥ぎ取られた。
そこから先もたっぷり焦らされて『おねがい……』と声にならない懇願をして身につけていた全てのレースが剥ぎ取られた頃には、彼が欲しくて頭がおかしくなりそうになっていた。

「みおう、俺を見て」

呼ばれて瞳を開けて彼を写した瞬間、膝を持ち上げた彼が力強く入ってきた。

心も身体も激しく

求めて、

震えて、

応えて、

そして……与えた


彼が全てを解き放ち私の上に崩れ落ちてきた時には、
美桜の中には幸せ以外は何も存在しなかった。


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