約束の恋
あたしは1人で海辺にいた。
音楽を聴きながらね。
それが落ち着くんだ。
嫌なことも全部忘れていられる。
あたしの心の安らぎ。
1人、気持ちをリセットしていた。
「あ。先約かな。」
1人の男の子が近づいてきた。
「えっ?」
起き上がり、声のするほうを見てみた。
そこにいたのは、美少年って感じの男の子だった。
「隣、いいかな?」
「えっ。あ、うん。」
その人はあたしの隣に座った。
「「・・・。」」
沈黙が続いた。
あたしは、空と海を眺めていた。
「ねぇ。」
突然、声をかけられた。
「俺、瀬崎遼(Sezaki Haruka)。名前は?」