約束の恋

「そんなことないよ。東陽学院だって、頭いいじゃん。」

すごいなぁ。

少し2人とも黙っていた。

「遼くんは、よくここに来るの?」

あたしは、思い切って聞いてみた。

「うん。最近、見つけて気に入ったんだ。希望ちゃんは?」

「中学に入るときに見つけたよ。」

「そうなんだ。」

なんか落ち着くなぁ。

遼くんといると安心する。

心が和むなぁ。

そのあとも、いろんな話をした。

学校のこと。家のこと。

ずっと話していた。

このまま時間が止まればいいのに。

そう思った。

「このまま時間が止まればいいのにな。」

「えっ?」

遼くんの言葉に驚いた。

「うん。時間が止まってくれたら...。」