約束の恋
「蒼か。おっ!希望!咲智ちゃんも!」
あたしは多毅にぃのところに走っていった。
「多毅にぃ!」
「久しぶりだなー!大きくなったなぁ。」
多毅にぃだぁー。
この声。
このぬくもり。
あたしの大好きなお兄ちゃん。
「来るなら、夜じゃなくて昼にしろよな。夜はBARなんだから危ないだろ?」
「はーい。」
そのあと、蒼と咲智と多毅にぃと話していた。
まぁ、多毅にぃは仕事中だから時々だったけどね。
気づけば、もう10時。
「希望。咲智ちゃん。もう遅いからそろそろ帰りな?」
「はい。希望、帰ろ?」
もう帰るのー?
やだなぁ...
「あたし、もうちょっとここにいる。」
気づけば、そんなことを口にしていた。
「希望?」