約束の恋

多毅にぃは朝ごはんを作ってくれた。

あたしは、多毅にぃに作ってもらった朝ごはんを食べてから家に帰った。

多毅にぃは送ってくれると言ったけど、お店があるから自分で帰ると言って1人で帰った。

あ。

あたしの足は無意識にあの海辺へと向かっていた。

「さむっ。」

朝の海辺は少し肌寒かった。

もう吹っ切らなきゃ。

終わったことだもん。

たった1日のこと。

たった数時間のこと。

もう過去の話。

終わったこと。

もう、忘れなきゃね。


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