約束の恋
そのまま、あたしは眠ってしまったようで。
起きると、咲智から何度も着信やメールがあった。
[どうしたの?心配だよ。とにかく連絡ちょうだい。]
咲智...。
あたしは幸せ者だね。
こんな風に心配してくれる人がいるんだから。
顔を洗おうと鏡を見ると、少しだけ目が腫れていた。
やばいな...。
あたしは顔を洗って着替えて、ご飯も食べずに学校へ向かった。
「おはよう。」
教室に入り、咲智に声をかけた。
「希望!良かったぁ!心配したんだよ!昨日いきなり帰っちゃうから!」
「ありがとう。ごめんね。」
あたしはそのあと、昨日の男の子が遼くんだったことを話した。