約束の恋
「あたし、ひどいこと言っちゃった...。」
何も知らずにあんなこと...。
「もう一度、遼に会ってやって。」
「...出来ないよ...。」
”もう会えない”って言ったのは、あたしだもん...。
今さらどんな顔して会えばいいのかわかんないよ...。
「あいつにとって、希望ちゃんは特別なんだ。
だからもう一度、遼にちゃんと会ってほしい。」
「...。」
「明日、3時にあの場所に行って。
遼にも同じこと言っておくから。」
「...。」
悠多くんはそれだけ言って、帰っていった。
あたしは何も言えなかった。
どうしていいのか分からなかったから。