天神学園高等部の奇怪な面々31
丹下 雛菊、踊り子には触れないようお願い致します
「うわ!どうしたの雛菊ちゃん!」

校門前でロシア娘が声を上げる。

「ほぇ?」

そう言ってキョトンとするのは、全身隅々まで小麦色になった丹下 雛菊(たんげ ひなぎく)。

「夏休みの間に、テニス部、陸上部、ソフトボール部の助っ人に駆り出されちゃってさぁ、限界まで日焼けしちゃったよぉ」

それでも暑いのも苦にもならないようにケタケタ笑う。

根っからのスポーツ少女だ。

色白な彼氏やロシア娘と並んで歩いていると、比較しやすい。

< 1 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop