天神学園高等部の奇怪な面々31
かおるの小さな背中に襲いかかろうとする狼の群れ。

しかし。

「おや…お花っ子さん…」

そんな彼らとお花っ子の間を遮るように現れたのは、御存知昼間でも眠そうな死んだ目の人、用務員さん。

如何にも偶然を装って両者の間に割って入る用務員だが。

「こんな所で何をしているんです?…彼らは…」

死んだ目がファンクラブの連中に向けられる。

「お友達ですか…?」

明らかにお友達を見る目ではない。

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