天神学園高等部の奇怪な面々31
大体にして、お花っ子は危機意識が足りなさ過ぎるのである。

歩いているだけで他人を萌えさせているという認識をした方がいい。

ましてや天神学園には、リア充ばかりではないのだ。

ロシア娘と眼鏡男子、色白男子と雛菊、剣士君と花音など、軒並み爆発してしまえ!と日々藁人形に五寸釘を打ち込んでいる非モテだって沢山いる。

そんな連中の目の前でかおるが歩いてごらんなさいな。

サバンナの真ん中、飢えたハイエナの目の前を単独で通過する、生まれたてのインパラのようなものである。

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