天神学園高等部の奇怪な面々31
「あぁ…封印といえば…」

思い出したように御衣黄は呟く。

「雛菊さんの姓は『丹下』でしたよね」

「うん、そうだよぉ」

ニパッと笑う雛菊。

その笑顔に微笑みを返しつつ。

「弟さんがおられますよね…確か…龍太郎さん…」

「あ、知ってるの御衣黄先生?まぁ龍太郎は天神学園じゃ有名人だからね」

ケタケタ笑う雛菊。

「ええ…存じ上げています…」

御衣黄は目を細めた。

「小岩井から話を聞いていますから…」

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