天神学園高等部の奇怪な面々31
どこか腑に落ちないものを感じるのか。

じぃっと御衣黄の顔を見つめる雛菊だったが。

「そうだねっ、龍太郎がきちんと進級して卒業できるように、御衣黄先生には見てもらわないと」

すぐにいつものようにニパッと笑う。

(…いい子で…いい姉ですね…)

御衣黄もまた微笑む。

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