天神学園高等部の奇怪な面々31
文化祭開園から数時間。

御衣黄の純和風喫茶も混雑してきた。

「あんまり長居したら、他のお客さんに迷惑かかっちゃうかな。足も痺れてきた事だし」

正座から女の子座りに足を崩していた雛菊だが、そろそろ限界のようだ。

いたたたたっ、と声を上げながら立ち上がる。

「お抹茶ご馳走様♪お幾らですかっ?」

「ああ…構いませんよ」

雛菊の飲んだ茶碗をひきながら、御衣黄は目を細めた。

「龍太郎さんの事を根掘り葉掘り訊いて、失礼をしましたから…御代は結構です」

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