天神学園高等部の奇怪な面々31
そう、天神学園は二学期開始と同時に文化祭を迎える。

早い所だと夏休みの間から、もう準備を始めているのだ。

今も校舎のあちこちで、釘を打つ音や看板にペンキを塗る姿が見受けられる。

「何よりアレだよねぇ」

雛菊が廊下の窓から、校庭の巨大な人型を見る。

「…ロボだよねぇ」

「ロボですね…」

「ロボだねぇ…」

口々に呟く雛菊、けしからん娘、ロシア娘。

そして。

「私はロボットではありません」

反論する通りすがりのロボ子。

いやいや、君の事言ってんじゃないから。

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