天神学園高等部の奇怪な面々31
またも頬を染める花音。

落ち着かないようにせわしなく動いてはいるが、少し考えを改めたようでもあるし。

心の内は彼女にしかわからない。

「さて…折角だし」

バイオリン男子は拓ちゃんの顔を見る。

「僕達も、この可愛らしいメイドさんに店内に案内してもらおうかな?少し喉も渇いた事だし」

「…そうだね、兄さん」

拓ちゃんも微笑む。

「じゃあお願いできるかな?メイドさん」

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