君の左手





ーガチャ




そこには、思ったとおり呀鬼がいた



私が開けたドアの音に反応するとバッとこちらを見る




「てめぇ、遅かったじゃねえか。
まさか、逃げようとしてたわけじゃねえよな?
まぁ、そんなことはできないとおもうがな」



ニヤニヤと気持ちの悪い笑みで私を見ながら言ってくる



そして、急に立ち上がったかと思うとこちらに近づき、私の腕をつかんで自身の口元を私の耳によせた



「まぁ、遅くなったのは事実だから、たっぷりお仕置きしてやんなきゃなあ?」





私の肌には一気に鳥肌がたった


さらに、知らず知らずのうちに身体が勝手に震えてくる





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