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RUBY EYE
132ページ
RUBY EYE
小野瀬が月野の背に手を添える。
「何か、体が温まるものを入れて差し上げます」
「小野瀬さんが?」
「意外ですか? 椿に家事を叩き込んだのは、私ですよ。もちろん、お茶の美味しい入れ方も」
小野瀬は優しく笑いながら、月野とキッチンへ向かう。
小野瀬の入れてくれたココアは、本当に美味しかった。
その温もりに、月野はずっと、穏やかな笑みを浮かべていた。
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