手をつなごう
それでもあたしのさみしさは
満たされることはないまま、
20歳になってすぐに
あたしは結婚を経験した。

それまでもそれなりに彼氏はいたけれど
年も離れていたせいか
ずっとあたしのそばにいてくれるような
やさしい人を選んだ。

とにかく早く、家族がほしかったし
家を出たかった。

結婚すれば、何もかも
やり直せると本気で思っていた。

ケイはそんなあたしを祝福してくれて
あたしの新しい人生が始まった。
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