手をつなごう
離婚してから、あたしとジュンの二人での生活が
あわただしく始まった。

昼間はパート、夕方ジュンを迎えに行き
夜、内職。

なんとか二人で食べていける
ギリギリの生活。


そんな頃だった、
あたしの両親も離婚した。

祖父が死に、母親が出ていった実家。

あたしはジュンを連れて
実家にも度々行くようになった。

父はジュンを本当にかわいがってくれたし
昔は嫌味ばかりだった祖母も
ジュンをかわいがってくれる。

少しずつ、あたしは幸せが近づいてきてる
そんな気がしていた。
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